ETF特有のしくみに注意

ETF特有のしくみに注意

ETFには金融商品としての理論価格と実際の取引価格がある

 

ETFには日本の証券取引所に上場されているものと、海外の証券取引所に上場されているものの2つのタイプがあります。前者を国内ETF、後者を海外ETFといいます。海外ETFについては、外国株式と同じようにおもにネット証券を通じて売買されますが、国内ETFは日本株の取引と基本的に同じなので、ネット証券だけでなく、店舗型の証券会社でも自由に売買することができます。

 

国内ETFにあれ国内ETFであれ、ETFには2つの「価格」があります。ひとつは純資産価格。もうひとつは取引価格です。純資産価格というのは、ファンドに組み入れられている株式や債券の時価総額をベースにして計算されるもので、いわば、そのETFの本来の価値を示しています。 これに対して取引価格とは、取引所で売買される際の価格です。

 

ETFは、前述したように証券取引所に上場され、株式と同様に売買されます。つまり、買い手と売り手のバランスによって、取引価格が変動します。そのため、純資産価格と取引価格は、時々、乖離することがあります。純資産価格に比べて取引価格が高いときは、そのETFは市場で割高に買われていることになり、逆に純資産価格に比べて取引価格が安いときは、市場で割安に評価されていることになります。ETFに投資する場合は、この乖離に注意する必要があります。
金融市場イメージ03

海外市場に上場するETFは価格の乖離が広がることが多い

ETFを活用して「円高で儲ける」ためには、通常の投信の場合と同様、海外に投資している(連動する)ものを選ぶ必要があります。

 

国内の取引所に上場されているETFのなかにも、海外の指数・価格に連動するタイプがたくさんあります。ちなみに東京証券取引所に上場されているETFで、海外の株価指数に連動するタイプは全部で13種類、海外の債券指数に連動するタイプは2種類です(2011年9月現在)。

 

国内の取引所に上場されているETFを売買する場合、取引価格は円建てになりますし、純資産価格も円建てで表示されています。ただし、これら海外の株価指数、債券指数に連動するETFの場合、取引価格はあくまで買い手と売り手の需給バランスによって決められますが、純資産価格は連動目標である株価指数、債券指数の値動きに加え、投資先通貨の為替レートが影響します。

 

たとえば米国を代表する株価指数であるS&P500に連動するETFであれば、米ドル建ての純資産価格に、その時点の米ドル円レートを掛け合わせたうえで、円建ての純資産価格に換算されるのです。したがって、為替レートが円高になれば本国市場でS&P500が値上がりしていたとしても、円建ての純資産価格が値下がりすることもあります。

 

その結果、海外の株価指数や債券指数に連動するETFの取引価格は、純資産価格とのあいだの乖離が大きくなる傾向があります。それは、前述したように為替レートの値動きが円建て純資産価格に影響を及ぼすことに加え、本国市場と日本市場のあいだにある時差の影響もあります。

 

そのため、海外の指数に連動する国内ETFの場合、たとえ純資産価格と取引価格のあいだに乖離が広がっていたとしても、純粋に割高、割安と判断できない側面があるという点に、注意が必要です。

欧米市場の反発の流れを受けて、東京市場も買い先行のスタートとなろう。ただし、NYダウは3日間で360ドル下げた後の45ドル高と反発力は鈍い。米国では新規失業保険申請件数とNY連銀製造業景況指数が予想を上回ったことが好感された。しかし、ラガルドIMF専務理事が世界経済の見通しは「非常に暗い」との見解を示したことで上値が限られたようである。