おすすめETFは国内か海外か?

手数料は海外ETFのほうが割高になってしまう

ここまで読み進めてこられた読者のみなさんのなかには、国内ETF(海外に投資するもの)と海外ETFは、いったいどちらで運用したほうがよいのかということで、疑問を感じている方もいると思います。

 

まず、コスト面の比較からすれば、国内ETFで運用したほうが有利です。海外ETFで運用する際には、外貨の売買が伴いますから、為替手数料が別途かかってきますし、米国市場に上場されている海外ETFを売買する際に必要な売買手数料も、日本のネット証券を通じて国内ETFを売買したほうが割安です。

 

とくに注意しなければならないのは、少額資金で売買する場合です。海外ETFは10株単位で売買できますが、あまりにも少額資金での取引になると、売買手数料などのコスト負担が重くなる恐れがあります。ちなみに海外ETFの売買手数料は、1000株までが1回の取引につき26.25米ドルになります(楽天証券の場合)。このような手数料体系である以上、1回の売買につき10株でトレードするのと、

 

1000株でトレードするのとでは、コストの負担率が大きく違ってきます。できるだけローコストで海外ETFを売買したいのであれば、できるだけ1000株単位で売買したほうがよいでしょう。ただ、為替手数料に関しては、長期保有が前提になるならば、国内ETFを買う場合と比べても、実はそれほど大きな負担にはならないでしょう。

 

仮に1ドルにつき往復50銭の為替手数料がかかるとしても、1万ドルであれば5000円。1ドル=75円のときのコスト負担率は、0.6%に過ぎません。それを10年間保有した場合、1年あたりのコスト負担率は、わずか0.06%まで低下します。

 

短期トレード目的で国内ETFや海外ETFに投資するのであれば、この手のコストが重くなることも考えられますが、長期保有を前提にするならば、為替手数料は大した問題にはなりません。すなわち、コスト比較という点からすれば、少額資金で投資した場合、海外ETFは売買手数料の面で不利になる可能性があるという程度です。

銘柄の種類や流動性で海外ETFの魅力は大きい

国内ETFと海外ETFの有利・不利については、コスト面だけでなく、銘柄の種類、流動性など、さまざまな判断基準がありますが、やはり外貨投資ということを前提に考えると、海外ETFで資産を保有するのがよいと思います。

 

もちろん、国内ETFで海外の指数・価格に連動するものに投資したほうが、手軽ではあります。しかし、国内ETFのなかでも、とくに海外の指数・価格に連動するタイプのETFは、日々の出来高が少ないものが多く、流動性の面で問題が生じる恐れがあること、

 

純資産価格と取引価格の乖離が生じるケースが多いといった問題点があります。流動性が少ないと、まとまった資金の買いが入ったときに取引価格が暴騰したり、逆に売りが生じたときに取引価格が暴落したりする恐れが生じてきます。その結果、純資産価格との連動性が、さらに失われるという事態も考えられるのが難点です。

 

この点、とくに米国の証券取引所に上場されているETFであれば、市場の流動性にも厚みがあるため、流動性リスクを抱え込む心配がありません。確かに、コストについては海外ETFで運用するほうが割高な面もありますが、前述したように、長期保有に加え、まとまった資金での投資を行なえば、その問題もある程度、軽減させることができます。

 

以上をまとめるならば、外貨投資としてETFを考えるのであれば、国内ETF(海外に投資するもの)だけでなく、海外ETFにも、もっと目を向けてみる価値はありそうです。

欧米市場の反発の流れを受けて、東京市場も買い先行のスタートとなろう。ただし、NYダウは3日間で360ドル下げた後の45ドル高と反発力は鈍い。米国では新規失業保険申請件数とNY連銀製造業景況指数が予想を上回ったことが好感された。しかし、ラガルドIMF専務理事が世界経済の見通しは「非常に暗い」との見解を示したことで上値が限られたようである。